美濃の夜空に広がる花火は、一瞬で姿を消します。
けれど、その一瞬のために積み重ねられた時間があります。
火薬を詰める仕事。
玉を組み上げる技術。
打ち上げの準備。
見えない手仕事の積み重ねが、夜空の光になります。
その光景に触れるたび、時間をかけて生まれるものの美しさを感じます。
美濃の和紙もまた、楮を育て、水にさらし、繊維を整え、一枚ずつ漉き上げるという静かな工程の積み重ねから生まれます。
時間をかけて生まれた素材には、使う人の時間を受け止める力があると感じています。
花火は一瞬で終わります。
けれど、その記憶は長く残ります。
和然のバッグは、日々の暮らしの中で少しずつ馴染み、少しずつ表情を変えながら、持つ人の時間とともに育っていきます。
一瞬を飾るものではなく、日常の時間を重ねていけるものを。
和紙とレザーで仕立てるバッグには、その思いを込めています。
